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はかるくん [近鉄]

みなさん、こんばんは。berg-montagneです。

きょう、5月17日、近鉄としてはマニアックな、「初公開!近鉄の施設ドクター!電気検測車“はかるくん”車内見学ツアー」という鉄ちゃん向けのイベントがありました。
今まで、きんてつ鉄道まつりの会場などで外観撮影しかできなかった電気検測車「はかるくん」の車内を初めて見学できるツアーで、これは見逃してはなるまいと申し込んでいたものです。

場所は吉野線の終点、吉野駅4番線。見学ツアーは10時10分から30分交替で12回行われ、私は最後の12回目、15時40分からの分に参加しました。

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「はかるくん」は、平成19年に2410系モ2411-ク2511の編成から改造された電気検測車で、モワ24-クワ25の2両編成です。測定機器を搭載しているのはクワ25の方で、モワ24は標準軌線区での牽引車です。狭軌線である南大阪線系を検測するときは、クワ25の台車を橿原神宮前の台車振替場で狭軌用台車に交換し、6200系モ6219-モ6220-ク6310かモ6221-モ6222-ク6311の大阪阿部野橋方に連結して、検測します。今日はモ6219の編成と連結していました。

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ク6310との連結部

ちなみに養老鉄道を検測するときは、桑名―播磨間にある東方台車振替場で台車を交換したうえで、610系モ613-ク513かモ614-ク614と連結します。

「はかるくん」は、昼間に営業列車と同じ最高速度110km/hで、電路・信号・通信の3部門の検測を同時に行うことができるそうです。

電路、つまり架線関係のことで、検測用のパンタグラフとレーザ光線を利用した測定器を使用して、架線の磨耗・偏位・高さ、ポイント部分の架線(わたり線)の高さ、パンタグラフにかかる力や離線などを測定、データ処理を行います。
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検測用パンタグラフ
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右の部屋の中に測定装置がある。測定中は1500Vの架線電圧がかかっている。
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測定台
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検測用パンタグラフをモニター

信号の検測は、ATS地上子からの信号を検測用車上子で受信して、異常がないかをチェックします。
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通信の検測は、列車無線の受信状態をチェックするものです。
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停電してもデータが飛ばないよう、無停電電源装置も設置されています。
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運転台。正面中央の窓下に前方監視カメラが設置されています。
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見学ツアーは16時10分に終了。「はかるくん」の吉野駅出発は16時47分。
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出発を見送ります。
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「はかるくん」の牽引車モワ24は、橿原神宮前駅構内に留置されていました。
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電気検測車や軌道検測車は、新幹線のドクターイエローに代表されるJR各社のものが有名ですが、私鉄では東急、小田急、京王、相鉄、そして近鉄が所有しています。関西私鉄では「はかるくん」が唯一の存在で、日々の安全輸送のために地道に活躍する、頼もしい車輛でした。
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