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「青の交響曲(シンフォニー)」 [近鉄]

みなさん、こんばんは。berg-moontagneです。

ご無沙汰しています。
今日、といっても日付が替わっていて昨日のことなんですが、近鉄の新しい観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」の有料試乗会に行ってきました。

「青の交響曲(シンフォニー)」は、大阪阿部野橋と吉野を結ぶ新しい観光特急で、南大阪線の通勤車6200系を改造して誕生した車両です。

近鉄として一般車から特急車両への格上げ改造は、近鉄特急黎明期に特急車として整備された2200系やモ6301形/ク6471形を除けば、3例目4例目になります。
(モ5820形「かもしか」が抜けていました。9月4日修正)

名古屋線 ク6561形6561→サ6531形6531
 急行用Tc車からモ6421形6426の相方として改造
南大阪線 クニ5421形→モ5820形
 伊勢電モハニ231形の電装解除車クニ5421形を南大阪線の特急「かもしか」に改造
京都線 モ680形/モ690形→680系
 奈良電引継ぎ車を京奈特急・京橿特急用に改造
南大阪線 6200系→16200系
 一般車を吉野観光特急に改造

編成は大阪阿部野橋方から
ク16301(Tc)-モ16251(M1)-モ16201(Mc2)
で、旧車番は以下の通りです。
ク6311(Tc)-モ6222(M1)-モ6221(Mc2)

紺色のメタリック塗装をまとった車体は、構体などを変更するような改造は行われず、連結面寄りの1か所を残して客扉を固定窓に変更、金帯をあしらって豪華さを出しています。
また、4両という吉野線の有効長から他の特急車両とは併結を行わないため、正面貫通扉のホロ枠を撤去、前照灯間の行先表示器も撤去(車掌台側に移設)、スッキリとしているのですが上品な特急車両のイメージが醸し出されています。

細かい解説は現在発売中の鉄道各誌に任せることにして、印象深いと感じた「青の交響曲(シンフォニー)」の車内外のカットを載せておきましょう。

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この顔が、
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こんな風に変わりました。

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固定窓となった客扉部(左の窓)

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その場所にはツイン席/サロン席を設置

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2連下降窓だったところも固定窓に

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吉野の山並みを表したヘッドレスト部

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1編成に2か所しかない特別席?

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車内側(上)と車外側(下)で異なるデザインのカーテン

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一般車の面影が残る天井

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窓のデザインが変わっただけで落ち着いた印象となった客扉

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客ドアわきの手すりは、ホテルの宴会場などのドアの手すりに使われているものと同じものだそうです。

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エントランスの明かりはLED照明

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こちらもエントランスにある明かりだが、有機EL照明を採用

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しゃれた洗面台

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ラウンジ車両(2号車)の革張りのソファ

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ラウンジの落ち着いた明かり

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吉野駅にあるものをモチーフにしたデザインと聞いたのですが…。

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吉野特急は1時間ちょっとの乗車時間なのですが、それを十分に楽しめる観光特急「青の交響曲」でした。
1日2往復運転されますので、日を改めてゆっくりと乗りに行くことにしましょう。

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はかるくん [近鉄]

みなさん、こんばんは。berg-montagneです。

きょう、5月17日、近鉄としてはマニアックな、「初公開!近鉄の施設ドクター!電気検測車“はかるくん”車内見学ツアー」という鉄ちゃん向けのイベントがありました。
今まで、きんてつ鉄道まつりの会場などで外観撮影しかできなかった電気検測車「はかるくん」の車内を初めて見学できるツアーで、これは見逃してはなるまいと申し込んでいたものです。

場所は吉野線の終点、吉野駅4番線。見学ツアーは10時10分から30分交替で12回行われ、私は最後の12回目、15時40分からの分に参加しました。

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「はかるくん」は、平成19年に2410系モ2411-ク2511の編成から改造された電気検測車で、モワ24-クワ25の2両編成です。測定機器を搭載しているのはクワ25の方で、モワ24は標準軌線区での牽引車です。狭軌線である南大阪線系を検測するときは、クワ25の台車を橿原神宮前の台車振替場で狭軌用台車に交換し、6200系モ6219-モ6220-ク6310かモ6221-モ6222-ク6311の大阪阿部野橋方に連結して、検測します。今日はモ6219の編成と連結していました。

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ク6310との連結部

ちなみに養老鉄道を検測するときは、桑名―播磨間にある東方台車振替場で台車を交換したうえで、610系モ613-ク513かモ614-ク614と連結します。

「はかるくん」は、昼間に営業列車と同じ最高速度110km/hで、電路・信号・通信の3部門の検測を同時に行うことができるそうです。

電路、つまり架線関係のことで、検測用のパンタグラフとレーザ光線を利用した測定器を使用して、架線の磨耗・偏位・高さ、ポイント部分の架線(わたり線)の高さ、パンタグラフにかかる力や離線などを測定、データ処理を行います。
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検測用パンタグラフ
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右の部屋の中に測定装置がある。測定中は1500Vの架線電圧がかかっている。
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測定台
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検測用パンタグラフをモニター

信号の検測は、ATS地上子からの信号を検測用車上子で受信して、異常がないかをチェックします。
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通信の検測は、列車無線の受信状態をチェックするものです。
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停電してもデータが飛ばないよう、無停電電源装置も設置されています。
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運転台。正面中央の窓下に前方監視カメラが設置されています。
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見学ツアーは16時10分に終了。「はかるくん」の吉野駅出発は16時47分。
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出発を見送ります。
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「はかるくん」の牽引車モワ24は、橿原神宮前駅構内に留置されていました。
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電気検測車や軌道検測車は、新幹線のドクターイエローに代表されるJR各社のものが有名ですが、私鉄では東急、小田急、京王、相鉄、そして近鉄が所有しています。関西私鉄では「はかるくん」が唯一の存在で、日々の安全輸送のために地道に活躍する、頼もしい車輛でした。

青い特急 [近鉄]

みなさん、こんばんは。ご無沙汰しています。berg-montagneです。

忙しくて、しばらく更新が滞ってしまいました。

さてさて、そんな忙しい最中、先日、この電車に乗ってきました。

今年10月に行われる第62回式年遷宮に向けて、伊勢志摩への新しい観光特急として登場した近鉄50000系、「しまかぜ」です。
昨年秋に製造され、11月10日には「きんてつ鉄道まつり」で、外観のみでしたが高安車庫にて初めて一般公開されました。
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以来各種試験や試運転を重ね、3月21日からの運用開始に先駆けて去る10日に有料試乗会が行われたので、それに参加してきました。

有料試乗会は大阪上本町から賢島まで往復、その往路か復路のどちらかに「しまかぜ」に乗車するというもので、「しまかぜ」に乗った後に普通?の特急には乗りたくないなぁと思ったので、復路に「しまかぜ」に乗るBコースで申し込みました。往路は各自で賢島に向かうのですが、どうせ乗るのならと23000系「伊勢志摩ライナー」で運用される阪伊甲特急を選択、デラックスシートに乗って賢島まで行くようにしました。

大阪上本町駅。8番線に「しまかぜ」が停車しています。往路で乗車するAコースの人たちが盛んにシャッターを切っています。

「しまかぜ」と「しまかぜ」の2ショット(笑)。
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私は地下1番線から「伊勢志摩ライナー」に乗って、賢島に向かいます。

この阪伊甲特急は大阪難波10時20分発で、途中、大阪上本町、宇治山田、鳥羽、志摩磯部、鵜方に停車、土日祝日に1往復走っています。
「伊勢志摩ライナー」は6編成のうち4編成がリニューアル済み、今最後の2編成がリニューアル中です。赤ならいいな、と思っていたのですが、やって来たのは見慣れた黄色の編成でした。

伊勢路を順調に走って鳥羽に到着、ここから志摩線へ。志摩線は20年ほど前に2か所を除いて複線化されていますが、カーブが多いのでトンネルを掘って線路を付け替えた部分以外はゆっくりと走っていきます。

13時前にようやく賢島に到着。「しまかぜ」に乗るまで、2時間ほど待ちます。
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「しまかぜ」が到着しました。
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が、これは大阪上本町駅で見たAコースの試乗列車が到着したもので、回送されていきました。確認はしなかったのですが、おそらく志摩磯部まででしょうか。


待つこと1時間ちょっと。14時20分ごろに折り返しBコースの試乗列車になる「しまかぜ」が回送されてきました。
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車内整備のため、まだ扉は開きません。「しまかぜ」をくまなく撮影する人、カフェを楽しまんと並ぶ人、みなさん「しまかぜ」への期待で心が躍っています。

14時40分ごろに扉が開きました。さっそく乗り込みます。
指定された席は最後尾の展望車両、1号車2Aでした。
乗り込んだ最初の印象は、とても明るくて広い!の一言です。「明るいエントランス」です。
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数段上がって展望車両へ。ビスタEXよりは低いのですが、窓が大きく側天井まで開口していますので、眺めはとてもいいです。

座席の座り心地を確かめていたら、隣のホームに名古屋へ戻るもう1本の「しまかぜ」試乗列車が入ってきました。
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15時前に賢島を出発。

最後部から見た展望風景。車掌さんと係員さんがいらっしゃったのですが、眺めを見に来た試乗客のために隅っこに寄っておられて、なんか気の毒です。
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運転台。
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総革製の座席「プレミアムシート」。背もたれは電動リクライニングですが、フットレストも電動で上がってきます。シートピッチが1250mmありますので、背もたれを深く倒しフットレストを上げて、かなりゆったりと寝る?こともできます。
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この座席は車いす対応座席で、この座席がある車両は平屋の車両ですが、従来の特急車と比べて窓が縦方向に大きいので、座ると展望車両に引けを取らない眺めが楽しめます。

6両編成のうち、3号車はカフェ車両。販売カウンターとカフェ席(2階13席、1階6席)しかありません。前後の車両との行き来は側廊下を通るため、カフェのお客さんの邪魔にはなりません。カフェからの眺めを満喫されている方々でいっぱいでしたので、今回はパス。次回のお楽しみとしました。
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2階カフェ席
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1階カフェ席

4号車はグループ席車両。和風個室(4名)と洋風個室(4名)、サロン席(6名が3室)のみ。喫煙室もこの車両にあります。
サロン席は試乗客に割り当てられていましたので、和風個室と洋風個室のみ見学。
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和風個室
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洋風個室

この2室には液晶モニターがあり、観光案内などが視聴でき、さらに前部展望風景や後部展望風景も見る(速度表示付)ことができます。子供たちが前部展望風景を楽しんでいました。
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パウダールーム。1編成に3か所設置されています。
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指定された座席に戻って、車内販売でコーヒーを注文しました。なんと、ここにも「しまかぜ」が!
近鉄の「しまかぜ」に対する意気込みがうかがえます。
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リクライニングしてフットレストも上げてくつろいでいるうちに、いつしか大和八木を通過。ビスタカーほどではありませんが、五位堂検修車庫の留置されている車両もよく見えます。

大和川を渡り、高安、八尾、長瀬と通過。俊徳道を過ぎたところで、ひときわ高い建物を発見。あべのハルカスでした。
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布施、今里、鶴橋を通過して、大阪上本町に到着。約3時間の「しまかぜ」の旅でした。

大阪上本町8番線に到着。営業開始後は、このホームに「しまかぜ」が来ることは基本的にないはず。
試乗会の記念にと、またもや「しまかぜ」と「しまかぜ」の2ショット。
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久しぶりに、特急列車ではなく「特別急行」列車に乗った気分でした。

復刻ラビットカー [近鉄]

みなさん、こんばんは。berg-montagneです。

9月になりましたが、まだまだ残暑が厳しいですね。

今日は、近鉄南大阪線に帰ってきたウサギ?に会いに行きました。

今年は近鉄吉野線の吉野口―六田(旧吉野)間が開業して100周年になります。
これを記念して、近鉄が募集した「復刻ラビットカーで吉野山へ!」というイベントに参加してきました。昭和32年から平成3年まで活躍したラビットカーの初期の塗装「ラビットカラー」を復元、リバイバル塗装車としてイベント列車に仕立てたツアーです。

そのリバイバル塗装車が、こちらです。6020系6051編成です。
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橿原神宮前台車振替場に回送されてきた時の写真(9月1日)
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橿原神宮前8号線にて
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実に懐かしい色です。何回も塗料の調合を試作して復元されたのでしょう。当時の雰囲気がよく出ています。

イベント列車は、朝の9時に大阪阿部野橋駅を出発、天美車庫内にて車両の洗車を体験し、普段営業列車が乗り入れすることのない線路も走行して昼の14時42分に吉野駅に到着するものです。

実際の走行経路は、以下の通りでした。
大阪阿部野橋駅5号線を出発
→今川駅1号線を通過
→河内天美駅1号線に到着、5号線に引き上げ後天美車庫内の洗浄線にて洗車体験
→河内天美駅6号線に再度引き上げて1号線に転線、橿原神宮前方面へ出発
→河内松原駅1号線にて急行を待避
→藤井寺駅1号線を通過
→古市駅2号線に到着、引き上げ線に入線して折り返し4号線に転線、4号線から河内長野方面へ出発
→富田林駅2号線に到着、引き上げ線に入線して折り返し1号線に転線、1号線から古市方面へ出発
→道明寺駅4号線に到着、時間調整したのち、4号線から橿原神宮前方面へ出発
→尺土駅1号線を通過
→橿原神宮前駅7号線を通過
→壺阪山駅3号線に到着、時間調整したのち、3号線から橿原神宮前方面へ出発
→橿原神宮前駅8号線に到着、車両撮影時間を兼ねて時間調整したのち、8号線から吉野方面へ出発
→下市口駅1号線に到着、時間調整したのち、1号線から吉野方面へ発車
→六田駅2号線に到着、3号線(旧吉野駅ホームのある線)に入線して時間調整ののち、再度2号線に転線、吉野方面へ出発
→吉野駅1号線に到着
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この経路、とてもよく考えてあると思います。まっすぐ吉野に向かえば急行のスジで1時間半ぐらい、早朝の普通でも約2時間のところ、5時間42分もかけていくのです。

河内天美駅5号線・6号線は、南大阪線本線に並行している2本の引き上げ線です。東側(本線から遠い方)から5号線・6号線です。
道明寺駅4号線は普段、道明寺線の回送列車が通る線です。こんなところは、めったに営業(イベント)列車など通りません。
古市駅4号線は南大阪線上りホーム、ここから河内長野方面へ出発できることは、恥ずかしながら知りませんでした。
橿原神宮前駅8号線は、橿原線1番線の向かいです。ここは、時々南大阪線の団体列車から標準軌線の団体列車に乗り換えるときに使用されます。
下市口駅1号線は、昔、下市口行準急があったころに使用されていました。昭和40年代頃までは貨物輸送の入れ替え等にも使用されていた線です。
六田駅3号線は、100年前に吉野線が吉野軽便鉄道として開業した当初の吉野駅があった場所です。この場所は、六田から大和上市へ向かう勾配線から見下ろすことができます。両脇にホームの跡がありますので、通られた際には、一度見てみてください。

ずっと車内に乗り詰めでしたので、少々疲れました。しかし、面白い体験ができた、楽しいイベントでした。
近畿日本鉄道の皆様、ありがとうございました。


そういえば、ちょうど10年前に、6000系の最後の車両が6820系と置き換わる記念のイベントが行われたことを思い出しました。6820系で吉野へ行って、6000系で大阪阿部野橋へ戻るという内容でした。その時に撮った写真です。
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橿原神宮前8号線にて(2002年9月8日)

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大阪阿部野橋1号線にて(2002年9月8日)


これが南大阪線最後のラビットカーでした。





赤い特急 [近鉄]

みなさん、こんばんは。berg-montagneです。

今日は、名張まで行ってきました。
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お目当ては…、

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これではなく、

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こちらです!

そうです。
今日はリニューアルされた伊勢志摩ライナーの有料試乗会があったのです。

試乗会は、大阪上本町(または大和八木)から名張までと、名張(または大和八木)から大阪上本町まで、の2回行われ、私は名張から大阪上本町までのコースに参加、デラックス席に乗車しました。

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リニューアルの第1弾は23103の編成で、外観は今までのサンシャインイエローとクリスタルホワイトの2色から、サンシャインレッドとクリスタルホワイトの2色に変更され、近鉄特急で初めて(?)の赤い特急になりました。車体の裾には青いラインがアクセントとして入れられています。

伊勢志摩ライナーのロゴも、太陽をモチーフにした新しいものが制定されました。
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車内は明るい木目調の内装に改められ、デラックス席はベージュ系の織物生地のシート、サロン席は赤を基調とした暖色系の明るいシート、一般席は青を基調とした海をイメージしたシートにそれぞれ変更されています。
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写真はデラックス席

イラストではちょっと明るすぎて落ち着かないような印象を受けたのですが、なんのなんの。実際に乗ってみると落ち着きのある、上品な車内で、十分くつろげる雰囲気でした。


車内は全席禁煙に改められ、3号車に喫煙ルームが設けられています。また、2号車の大型化粧室も車椅子の方も利用しやすい大きめの多目的化粧室に改造されています。


名張から大阪上本町に向かう途中、かつての名撮影地ハセハイ(長谷寺―榛原間にあるので、縮めてこう呼んでいます)を通ったのですが、十数年前に杉が植林されており、今では立派なスギ林になっていました。
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その手前は草で覆われており、昔は棚田だった名撮影場所の面影はありませんでした。

大阪上本町に到着してからも記念撮影をする人でいっぱいで、1カット撮影するので精いっぱいでした。
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年内はこの後、3編成リニューアルされ、塗装は従来のサンシャインイエローとクリスタルホワイトのカラーで登場、赤い特急カラーは来年リニューアルされる残りの2編成に塗装されるそうです。

蛍光灯の下や逆光での撮影でしたので、なかなか色がきれいに出ませんでした。また、大勢の方が参加された試乗会でしたので、写真を編成全体のわたって撮影することができませんでした。近鉄のホームページの「近鉄特急のご案内」に伊勢志摩ライナーの詳しい解説がありますので、興味のある方はそちらをご覧いただいたほうがいいかもしれません。

8月4日から運用に入るそうですので、一度、乗りに行きたいですね。
それもできれば京都―賢島間で。



お花見? [近鉄]

こんばんは、berg-montagneです。

先日、お花見に行ってきました。

とはいえ、鉄ちゃんである私が見に行ったのは、さくらはさくらでも、この春リニューアルされた近鉄26000系の「さくらライナー」です。
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平成2年に登場した26000系ですが、4~5年前からリニューアルのうわさが絶えませんでした。まだかまだかと思っているうちに、ようやく昨年11月から01編成のリニューアル工事が開始され、今年3月に竣工、4月2日から運転開始となったものです。

外観は、カラー帯が今までの黄緑(もえぎ色)から、桜(さくら色)になりました。また、今まで客室からの展望を重視するために、特例として運転台のすぐ後ろまで客席でしたが、リニューアルに際し他の特急車と同様、客用扉とデッキが設けられ、イメージが少し変わりました。
近鉄では原則として、特急専用車の先頭車では、運転台後ろに客用扉とデッキを設けています。例外は、このさくらライナー26000系と旧ビスタカー10000系のク10003とク10005だけでした。

このリニューアルのハイライトは、南大阪線系の特急車として、初めてデラックスカーが導入されたことでしょう。ただし、アーバンライナーや伊勢志摩ライナーのように先頭車ではなく、中間車(3号車)にですが。両先頭車がレギュラーカーであるというのは、デッキが設けられたとはいえ、前面展望をより多くの観光客に楽しんでいただきたいという、近鉄のお客様への配慮なのでしょう。


吉野特急初のデラックスカーに乗り込み、客室に入ると...
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おや!こんなところにも桜が咲いています。

大阪阿部野橋駅を発車。一路、吉野に向かいます。


沿線のあちらこちらに咲いている桜は、皆、満開!
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あちらこちらの桜を見とれているうちに、吉野に到着です。

吉野駅では、到着してから折り返し発車するまで、わずか10分しかありません。
その間に車内清掃をして、座席を転換して、乗客を乗せて、出発していきました。
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吉野駅構内の外れに咲いていた桜が、その様子を優しく見守っていました。
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帰りは1本あとの特急にして、駅前の桜の名のつくお茶屋さんで、桜のソフトクリームを賞味し、塩漬けの桜花をアレンジした羊羹とロールケーキをお土産に買いました。

桜づくしの一日でした。



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