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メルクリンCトラックの改造 その3 [Cトラック]

こんにちは、berg-montagneです。

お知らせしていますように、来月21日に欧州型の鉄道模型運転会があります。
私も、また、参加する予定で、いま、レールやら車両やら持っていくものの整備を行っています。

前回、1月の運転会でメルクリンのCトラックを2線/3線共用できるように改造したのですが、ポイントは分岐側がR2のものを改造しました。
これでいいかなと思っていたのですが、編成ものを走らせると、分岐側が半径の小さなカーブですのでちょっときついかな?という印象を受けました。
家の中でレールをひいて走らせる程度ならそれでもいいのですが、折角広い運転会会場で走らせるのです。やはりワイドポイントの方がゆったりとしていいようです。

そこで、来月に向けて、ワイドポイントを2線/3線共用できるように改造しました。
ワイドポイントは、R2ポイントと違ってAの字のような部品はありません。トングレールの部分には、既に外側レールとの薄い金属片が組み込まれていて(青丸部分↓)、電気的につながっています。従って、フログ部分の絶縁改造が主になります。
P1000540.JPG

よくよく観察しますと、トングレールとフログが接する部分には、金属片がレールとプラスチック道床の間に挟み込んであります。どうやら、これで電気的につないでいるようです。さて、これをどうやって絶縁したらいいのか?

該当する部分の裏側からプラスチックを削って金属部をカットするとか、いろいろ方法はあるようですが、私は出来るだけ手を抜いて楽に改造したいと考えています。

ポイントをよく見てみると、フログ部分の裏側には、位置決めのピンと長い2本の脚が出ています。ピンはプラスチックの道床に開いている穴にはまってフログの取り付け位置を割り出し、2本の脚が道床の裏側でカシメられてフログを固定しています。このカシメられている脚をドライバーで裏から押してやると、いとも簡単にフログ部分が外れました。
P1000546.JPG

外した場所を見ると、小さなAの字型をした金属部品(赤丸部分↓)がトングレールの下まで入っています。この部品をトングレールの根元で折り曲げて切り取りました。これでトングレール同士が絶縁されました。
P1000547.JPG

フログ部分とそこにつながるレールとの絶縁は、フログ部分に接している4本のレールを端から約1mmぐらい(青丸部分↓)、ニッパーでカットするだけです。
P1000550.JPG

先ほど折り取った小さなAの字の金属部分の折口を2mmほどカットして、元の位置に接着します(赤丸部分↓)。フログはこの金属板を道床との間に挟んで高さを調整してありますので、絶縁だけして元の状態にしてレールの高低差をなくすためです。こうしておかないとフログ部分が0.5mmほど低くなってしまうことがあり、走行に支障をきたす恐れがあります。
P1000553.JPG

後はフログ部分をもとの状態にはめ込むだけです。2本の足はカシメた部分が少し膨らんでいるので、小型のハンマーか何かでレールに傷をつけないように注意して打ち込めばOKです。念のため、裏側から接着剤で固定しておきます。青丸部分↓が絶縁されている部分です。
P1000555.JPG

左右レールがつながっている部分をカットして、分岐側は、左右レール同士を電線でつないでおく(赤丸部分↓)、これは、R2ポイントを改造した時と全く一緒です。青丸部分↓は、裏側から見たフログの脚です。
P1000559a.jpg

最後にテスターで、絶縁される部分は完全に絶縁されているか、電気的に同位になるべきところは同位になっているか、を確認して、すべてがOKなら終わりです。

この一連の改造は、フランス型を主とした2線式の車両と、ドイツ型を主とした3線式の車両を所有していて、出来るだけ線路等のインフラ部分を共用して、両方楽しもうというところから始まりました。線路って結構かさばりますからね。それに二重投資はやはり避けたかったですし。
私は、2線式の線路をどうしようかといろいろ検討しました。katoやFleischmannなどから出ている線路が入手しやすくて十分楽しめるのですが、運転会に持っていくことや、この次に考えているポイント等のデジタル化などを考えると、私にとってはいまひとつでした。TrixのCトラックも一つの案でしたが、入手しにくいので考え込みました。
結局、メルクリンのCトラックをもとにTrixのCトラックが出来ていること、ポイントの改造さえ何とかなれば共用可能であること、デジタル化はメルクリンのものが一番やりやすい、などの理由から、メルクリンのCトラックを採用しました。

ですので、私の改造記事は、あくまで特殊な条件での一事例として見ていただけると幸いです。



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コメント 2

カゲノ

はじめまして。ワイドポイントで2線3線兼用化ができるとはすごい記事をありがとうございます。記事内にも書かれているようにワイドポイントのほうがゆったりとしていて2線のフルスケール客車には合いそうですね。私もいつか試してみたいと思います。
by カゲノ (2011-04-24 17:07) 

berg-montagne

はじめまして、カゲノさん。

おっしゃる通りです。フルスケール客車なら、ワイドポイントがおすすめです。

加工は思ったより簡単です。R2ポイントよりも楽でした。ただ、フログを外して、またはめる作業を行いますので、この部分は常に気を付けておきたいところです。
by berg-montagne (2011-04-25 10:28) 

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